インビザライン矯正は、大人だけでなく、成長期の子どもにも適用できる矯正治療です。子ども向けのインビザラインは「インビザライン ファースト」と呼ばれるプランがあり、6～10歳の乳歯と永久歯が混在する時期や、永久歯が生えそろう前の段階から矯正を始めることが可能です。ここでは、子どものインビザライン矯正の特徴とメリットを解説します。
インビザラインが子どもに向いている理由
1.取り外し可能でストレスが少ない
食事や歯磨きの際に取り外せるため、従来のワイヤー矯正に比べて子どもの負担が少なく、口腔衛生を保ちやすい点が魅力です。虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
2.見た目が自然で安心
子どもでも周囲の目を気にせずに治療を受けられる透明なマウスピースは、学校生活にも影響を与えにくいです。
3.成長を利用した効果的な治療
成長期に矯正を始めることで、顎の成長や歯並びの改善を効率的に進めることができます。顎の幅を広げたり、永久歯が正しく生えるためのスペースを確保したりと、早期治療により後の本格的な矯正が簡単になる場合があります。
4.3Dシミュレーションで治療計画が明確
治療開始前に3Dシミュレーションで結果を確認できるため、親子ともに治療の進行を具体的に把握できます。これにより、安心して治療を進めることができます。
インビザライン ファーストの特徴
•対象年齢：6～10歳（乳歯と永久歯が混在する時期）
•治療の目的：歯並びの改善だけでなく、顎の発育をサポートし、永久歯が適切に生えるためのスペースを確保します。
•適応症例：
•出っ歯（上顎前突）
•すきっ歯
•交叉咬合（噛み合わせのズレ）
•歯のガタつき
子どものインビザライン矯正の注意点
1.装着時間の管理
インビザラインは1日20～22時間の装着が必要です。子どもが自己管理をきちんとできるか、親がサポートする必要があります。
2.成長に合わせた経過観察
子どもの顎や歯の成長は個人差が大きいため、定期的な通院で状態を確認しながら治療を進めます。
3.費用について
インビザライン ファーストの費用は一般的に約50～80万円とされ、大人の矯正よりもやや安価です。ただし、保険適用外の場合が多い点に留意しましょう。
まとめ
インビザラインは、成長期の子どもにとって快適かつ負担が少ない矯正方法です。見た目への配慮や取り外しのしやすさにより、学校生活や日常生活にも支障をきたしません。特に「インビザライン ファースト」は、子どもの成長を活かして歯並びを整える優れた選択肢です。お子さんの歯並びが気になる場合は、早めに歯科医に相談して適切な治療を検討しましょう。
